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「陽太兄ちゃ……陽ちゃん。大好きだよ。小さい頃からずーっとね。たまたま側にいたから好きになったんじゃないからね!」
そう言ったら、「ちゃん付けも恥ずかしいんだけどなぁ……」なんて照れながら、それでも「ありがとう。俺も、麻里の事が大好きだよ。ずっと昔からね」って言って抱きしめてくれた。
しばらくそのまま抱き合って、「とりあえず……今日は帰したくないんだけど、いい?……さっきから、麻里甘い香りがするから、もう食べたくて食べたくて限界なんだけど」
なんて言われて、
よっぽどお腹が空いてるんだなーなんて思って、「いいよ、何作ろうか?」って言い終わる前に唇を塞がれて……
……ん?
『食べたい』って私の事か!
……って気がついた頃には既にお姫様抱っこをされていて、大好きな人の腕の中で一晩中トロトロに溶かされて、まるで私の全部が丸ごとお菓子になったみたいに、甘い甘い夜を過ごした。
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