80-2.あんドーナツ作り

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『チャロナ……これで出来上がりではないのか?』  ウルクル様が食べたそうにしてるので、苦笑いするしかない。 「熱々もいいですが、これをさらに砂糖で周りにまぶすので。もう少しお待ちください」 『なんと、更に甘くするのか!』 「固いドーナツだと、砂糖がつきにくいんですが。柔らかい生地の場合なら可能です。……よし」  だいたい試食する分には揚がったので、ロティに一度元に戻ってもらってから仕上げに取り掛かる。 「チャロナくん、用意するように言われた砂糖は準備したよ?」 「ありがとうございます。まだ熱いので、トングで掴んで」  グラニュー糖たっぷりのバットに、揚げたあんドーナツをくぐらせて。  出来るだけ、たっぷりしっかりとつけたら。  これもまた、シェトラスさんに用意してもらったクッキングシートのような包み紙で包んで。  全員分出来上がったら、いよいよ実食! 『おお、おお! 砂糖がたっぷりじゃ。見るからに、甘過ぎそうなパンじゃが。主の作るパンはどれもが珍味。これも驚きものじゃろうな?』 「ふふ。驚いてくださいね?」  そんなにも難しい技術ではないけど、ウルクル様の助言のお陰で時短出来たあんドーナツ。  きっと、とても美味しく出来てるに違いない。
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