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2-1.傷の癒しと説明①
コンコン、コンコン
さあ、これからロティをどう紹介しようかと思ってた矢先に。どうやら、メイミーさんが戻ってきたみたいだ。
(けど、ロティをどう紹介しよう……)
突然の出来事だったから、どうしようもなかった。
けれど、せっかく出来た相棒を無碍には出来ないし、これから一緒に過ごすんだから隠せない。一度ロティを見てから、私はそう決意した。
「はい、どうぞ」
私が返事をすれば、今度はメイミーさんだけじゃなく白衣を着たお医者さんっぽい男のひとも入って来られた。
「やあ。一応はじめまして、かな? 僕はこのお屋敷の魔法医でレクターと言うんだ」
「は、はじめまして! チャロナ=マンシェリーと言います! そ、それと」
『契約精霊のロティでふぅ!』
「え、うん? 精霊っていたっけ?」
「いやぁ~ん! 私も知らなかったけど、可愛いぃい!」
『でふぅ?』
ロティの自己紹介の後に説明しようと思ったら、いきなりメイミーさんが声を上げてしまい、すぐに駆け寄ってきてロティを抱っこされた。
可愛いぷにぷにほっぺに迷わず頬ずりをする姿は、美人ママとその子供に見えるけど……今は和んでる場合じゃない。
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