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あのクールなコグチさんの目が血走っている。その姿におれは恐怖を覚えた。っていうか、依頼を拒否したらその時点でおれが殺されそうだった。とりあえずこの場を収めるためだ、しかたがない!
「わかった、わかった! その依頼受けてやる! だからちょっと落ち着け!」
「ほんとう? 受けてくれる?」
「ああ。ただし時間をくれ。足のつかないように殺すには時間がかかるんだ」
「それってどのくらい?」
「短い期間」
「曖昧ね。具体的にはどのくらいよ」
「相手によって違う。なあ、殺し方は任せてくれないか。素人に口を出されたらできるもんもできないんだ。あっ、あと手出しも無用だから!」
「まあいいわ。ちゃんと殺してちょうだいね。お金ならいくらでも出すから。他にも必要なものがあったら……」
「わかった! 確実に殺してやるから、な? とりあえず今日は解散!」
こうしておれはコグチさんと約束をした。
彼女の親友にしてクラスメイトであるアマリさんを殺すという約束を。
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