14-贈物

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口の動きを更に速めると、運転中我慢してきたカイの終わりは早かった。 我慢してなくても早いけど。 「アッーーー、もうイキそう!」 いつのまにか私の頭に片手が乗って、私の動きに連動させて上下させている。 「ねぇ、ねぇ、いっちゃう、いっちゃうよ。このままいいの?」 何も答えないでいる私に、「舞華、舞華のお口に出しちゃうよ!ねぇ、もうダメ!!」 「あっっっ、はぁーーっ、はぁはぁ、でる!でる!!あっ、あーっ…」 そのまま飲まず、ティッシュに包んでいる私に「ごめん」と謝るカイ。 「はぁーー、ほんと気持ちよすぎる!俺ばっかりごめん」 「なんか、1回目いつも謝ってない?笑」 「いいよ。あのままじゃ外出れないし!早く連れてって」 カイに休みは与えず車を出る。 すぐに、カイがくっついて来たけれど、外ではとりあえずやめようと並んで目的地まで向かった。 カイが連れて行ってくれたのは、男女別の温泉、男女共用のプールがあるスパだった。 「海と温泉の両方を叶えてくれたのね~!ここは初めてきた!」 テンションが否応なしに上がる私を見て、カイは嬉しそうにしている。 「水着レンタルあるから、水着借りてプールも入ろうよ」 「それ、早くから言って欲しかったかも…水着は厳しい」 「なんで、舞華、太ってないし、混んでないから気にすることないって。温泉は別々だしさ、一緒に入りたいじゃん」 うーん。混んでる混んでないは、あまり関係なくって、このお腹…、張りのない胸。明るい所でカイに見られるのが恥ずかしいのに…。 でも、入口の写真を見ても、プールに入らないと、ここの良さが味わえないのは伝わる。 「うん。じゃあ借りよっか」
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