14-贈物

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販売用は色取り取りのものが置いてあったが、レンタルは…水泳教室の先生や生徒が着ている競泳用っていうの?シンプルなワンピースのタイプだけ! げーーー、コレ胸が潰れるし、余計にタチ悪いタイプじゃん…というか、こんなの着るの学生時代ぶりだよ…可愛く見えるはず無し…。 「コレしかないみたい…最悪…」 「スクール水着みたいで、コレもいいかも」 「カイって、ロリコンだったんだねぇ…」 「違う、違う!!大人が着るのが、かえってイヤらしくていいってこと」 はいはい、カイくんはイヤらしければ何でもいいんだもんね。いや、女であればいいんじゃあ。なんて、カイをいじくりながら、着替えて2階のプールエリアで集合することにして、ロッカールームへと別れた。 さっきの車の中で、私も濡れてしまっていて下着が汚れてしまってた…。 私には、カイの興奮する声の破壊力は半端ないらしい。 トイレウォシュレットで濡れた割れ目を綺麗にしてから、ガラガラの更衣室の中で、何年振りかの、ワンピースタイプの水着に着替える。 似合わない…やだな…。 スポーツジムのインストラクターの先生なんかは、あんな帽子を被っていても素敵なのに…。 でも、仕方ない。 嫌々だが、2階へ上がると、カイが待っていた。 「入ってくれてて良かったのに」 「そんなことしないよー、だって俺はプールに入りたかったんじゃないんだから。舞華がいなきゃ意味ないじゃん」 「そうだよねぇー」とまたかと呆れたように答えたけれど、内心は嬉しい。 プールはカップルにはとっても素敵な場所だった。 なんで、こんなに空いてるの?というくらい。 私達以外には、外人と若いカップルの2組しかいない。 温泉エリアにも、2人おばさま達が入っていただけ。 海が見えて、暖かいプール。 似合わない水着も忘れて、雰囲気だけでも、もう楽しい! 「わーー、すごいー!海も見えて、凄く気持ちいいねーー!」 「気に入った?」 「うん、めちゃくちゃ、いい!!皆んなに薦めたい。また来たい!」 カイが、喜んでくれて嬉しいよって、私を背後から抱きしめる。 「ねぇ、カイ…なんか当たってない?」
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