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販売用は色取り取りのものが置いてあったが、レンタルは…水泳教室の先生や生徒が着ている競泳用っていうの?シンプルなワンピースのタイプだけ!
げーーー、コレ胸が潰れるし、余計にタチ悪いタイプじゃん…というか、こんなの着るの学生時代ぶりだよ…可愛く見えるはず無し…。
「コレしかないみたい…最悪…」
「スクール水着みたいで、コレもいいかも」
「カイって、ロリコンだったんだねぇ…」
「違う、違う!!大人が着るのが、かえってイヤらしくていいってこと」
はいはい、カイくんはイヤらしければ何でもいいんだもんね。いや、女であればいいんじゃあ。なんて、カイをいじくりながら、着替えて2階のプールエリアで集合することにして、ロッカールームへと別れた。
さっきの車の中で、私も濡れてしまっていて下着が汚れてしまってた…。
私には、カイの興奮する声の破壊力は半端ないらしい。
トイレウォシュレットで濡れた割れ目を綺麗にしてから、ガラガラの更衣室の中で、何年振りかの、ワンピースタイプの水着に着替える。
似合わない…やだな…。
スポーツジムのインストラクターの先生なんかは、あんな帽子を被っていても素敵なのに…。
でも、仕方ない。
嫌々だが、2階へ上がると、カイが待っていた。
「入ってくれてて良かったのに」
「そんなことしないよー、だって俺はプールに入りたかったんじゃないんだから。舞華がいなきゃ意味ないじゃん」
「そうだよねぇー」とまたかと呆れたように答えたけれど、内心は嬉しい。
プールはカップルにはとっても素敵な場所だった。
なんで、こんなに空いてるの?というくらい。
私達以外には、外人と若いカップルの2組しかいない。
温泉エリアにも、2人おばさま達が入っていただけ。
海が見えて、暖かいプール。
似合わない水着も忘れて、雰囲気だけでも、もう楽しい!
「わーー、すごいー!海も見えて、凄く気持ちいいねーー!」
「気に入った?」
「うん、めちゃくちゃ、いい!!皆んなに薦めたい。また来たい!」
カイが、喜んでくれて嬉しいよって、私を背後から抱きしめる。
「ねぇ、カイ…なんか当たってない?」
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