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どんな罰ゲームなのか…。
決めた!って言ってからのカイの間が長く感じる…。
「…俺のこと好きって言って」
「…ひえっっ!?」
拍子抜した声が出てしまう。
予想していたものと、全然違ってたから。
「それ罰ゲーム?」
「俺はいつも言ってるけど、信じてもらえないし、舞華から言ってもらったこと無い」
いつになく真剣な表情のカイに、いつものふざけた調子で答えることができない…。
カイの事も嫌いじゃないし、好きだけど、私にとってそんな風に改めて好きって言えるのは夫だけ。
カイは、好きを簡単に言えるんだろうけれど、夫しか見てこなかった私には、それを簡単に言葉に出すことができなかった。
すぐに、軽く好きだよって答えてたら、気まずくなんてならないのに、変な所でバカ真面目な素の私がこんな所で出てきてしまう。
カイが、繋ぐ手をぎゅっと強く握った。
罰ゲームだからじゃなく、舞華はカイが好きだよ。
そう思う。
今日も、カイのお陰でいっぱい笑った。
「…カイ、カイのこと好きだよ」
ほんの数分、しかし狭い空間で息をのむような長い数分間だった…。
幾らかの好意がなければ、体を重ねることは厳しいけれど、セックスを楽しむ男女の関係に、好きは必要なのか?
カイは、本当に私が好きなの?
奥さんは?
SNSのnaoさんは??
「やったぁー」
カイが喜んでいる。
罰ゲームで告白したのにね。
その後は、行きよりも、2人の間が近づいたそんな空気が流れてる。
そんな気がした。
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