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元旦、5時起きで初日の出を見に行く事にしたので、新年を迎えたテンションのままに早めにベットへ潜り込んだ。
「あっ、今年もよろしくお願いします」
私が言うと、こちらこそ、宜しくお願いします。改めて挨拶するの、なんか照れるな~と言いながら、後ろからギュッと抱きしめてくる。
夫とは、こんな感じで居られるので十分だった。
夫もそうなんだと思う。
不倫相手達や、女友達に色々誘いをかけるが、そのセックスを私に求めてるんでもないんだと思う。
私とエッチしても、誘いが減ることはあったとしてもなくならない。
興奮を覚えて、色んな人とやりたいんだろう。
仕事や家庭でのストレスを発散したいんだろう。
旦那さんを好きな人で、そんな物分かりの良い奥さんがいるのか?という話しだが、私はうちの家庭を壊そうと攻撃してくるような人と別れたら、それでいいと思うようになっていた。
前から思っていたが、夫はバレたとして暫く我慢しても、またいつか相手さえできれば繰り返すだろう。
あくまでも想像。でも何人もいて、色んな人に声をかける時点で、なおるとは思えない。
それが嫌なら別れるしか選択肢は無い。
私も、カイとの関係を続ける。
カイにも家庭があると知っていて…。
カイの奥さんが、不倫を知った時の辛さを一番よくわかっている筈の私が。
カイは家庭が一番大事。だから、バレないように最善を尽くしている。そこに好きだ、嫌いだなんてものは無かったとしても、そんなのは奥さんには関係ない。
不倫している。
この事実だけだ。
ピピピピ…
携帯の目覚ましが鳴る。
遅く寝た上に、また堂々巡りのいつもの事を考えていたものだから、寝つきも悪く、真っ暗の中では布団から出たくない。
「なったよ~起きれそう?」
朝弱い夫に声掛けると、「う~ん、ネムイナァ…」目は閉じたまま。
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