15-年始

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眠いよねぇ…。 私もこのまま寝たいけど、新年のスタートは大事だよな。初日の出も捨てがたい…。 夫のおデコにチュッとキスをして、手をマッサージしてあげる。 自分の手を離れるかもしれないと思ったら、こんなにも大事だと気づき、愛おしいものになるのだ。 皮肉なもの。 マッサージで気持ち良くなって、更なるイビキをかいてしまったので、行くか、行かないかの確認をする。 「行くから、支度してて」 起きれるのだか不安だが、先に着替えてから、夫と優真を起こす。 「初日の出は待ってくれないよ~」 何とか出発。 結婚してから、初日の出を拝むのは初めてだった。 到着すると既に、多くの人で賑わっている。 心配なのは、思った以上に厚い雲が空を覆っていて、見えるかどうか…。 しかし、私はこんな明け方から外に出るのも久し振りだから、沢山の人達と同じ一瞬を期待して、寒い寒いと体を寄せ合って待つのも楽しい。 海の上の高いビル群の向こうから、雲の後ろで太陽の明かりが漏れると、オオッーと歓声があがる。 日が少し上がって、前に遮るものがなくなった瞬間にそこだけ雲が散って、太陽が顔を出す。 更に大きな歓声が上がって、皆が携帯やカメラのシャッターを切っていた。 今まで、厚かった雲が急にそこだけ晴れて見えたなんて、何か良いことがありそう!そんな元旦。 7時すぎ、お店はあいてないので、初詣に行き、家族が健康でいつまでも仲良く過ごせるようにお願いする。 あー楽しいっ! 初日の出の時も、初詣の時も、待っている間も楽しいなんて可笑しいのって、夫と優真にまで言われたけど、楽しいんだから仕方ない。 夫は、じゃあもっと楽しくするかと、元旦でもやっているホテルの朝食ブュッフェを探してくれた。 そうだった、夫は元々こういう人。 私が楽しんでいたら、喜んでいたら、望んでいたらやってくれる。 いつのまにか、何気ない優しさを喜ぶこと、感謝の気持ちを示すこと、足りなかったなと改めて思った。 Facebookで、初めて今ここにチェックインしましたの機能を使って、投稿する。 私は、大袈裟なぐらいにブュッフェを喜び、料理を満喫。 そしたら、自分の幸福指数が急上昇してる気さえした。
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