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眠いよねぇ…。
私もこのまま寝たいけど、新年のスタートは大事だよな。初日の出も捨てがたい…。
夫のおデコにチュッとキスをして、手をマッサージしてあげる。
自分の手を離れるかもしれないと思ったら、こんなにも大事だと気づき、愛おしいものになるのだ。
皮肉なもの。
マッサージで気持ち良くなって、更なるイビキをかいてしまったので、行くか、行かないかの確認をする。
「行くから、支度してて」
起きれるのだか不安だが、先に着替えてから、夫と優真を起こす。
「初日の出は待ってくれないよ~」
何とか出発。
結婚してから、初日の出を拝むのは初めてだった。
到着すると既に、多くの人で賑わっている。
心配なのは、思った以上に厚い雲が空を覆っていて、見えるかどうか…。
しかし、私はこんな明け方から外に出るのも久し振りだから、沢山の人達と同じ一瞬を期待して、寒い寒いと体を寄せ合って待つのも楽しい。
海の上の高いビル群の向こうから、雲の後ろで太陽の明かりが漏れると、オオッーと歓声があがる。
日が少し上がって、前に遮るものがなくなった瞬間にそこだけ雲が散って、太陽が顔を出す。
更に大きな歓声が上がって、皆が携帯やカメラのシャッターを切っていた。
今まで、厚かった雲が急にそこだけ晴れて見えたなんて、何か良いことがありそう!そんな元旦。
7時すぎ、お店はあいてないので、初詣に行き、家族が健康でいつまでも仲良く過ごせるようにお願いする。
あー楽しいっ!
初日の出の時も、初詣の時も、待っている間も楽しいなんて可笑しいのって、夫と優真にまで言われたけど、楽しいんだから仕方ない。
夫は、じゃあもっと楽しくするかと、元旦でもやっているホテルの朝食ブュッフェを探してくれた。
そうだった、夫は元々こういう人。
私が楽しんでいたら、喜んでいたら、望んでいたらやってくれる。
いつのまにか、何気ない優しさを喜ぶこと、感謝の気持ちを示すこと、足りなかったなと改めて思った。
Facebookで、初めて今ここにチェックインしましたの機能を使って、投稿する。
私は、大袈裟なぐらいにブュッフェを喜び、料理を満喫。
そしたら、自分の幸福指数が急上昇してる気さえした。
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