3578人が本棚に入れています
本棚に追加
「旦那さんが、転勤を希望して単身赴任って、家族から離れたかったってこと??」
「何で希望だしたかは、よくわかんないけど、家族がついていかなかっただけだと思うよ」
"宝子"から聞いてるだろうし、きっとそうなんだろう。
「そうだよね。ビックリした~」
「真治は、私達がついて行かなかったら、どうする?」
「俺?単身赴任絶対無理だわ~寂しくて死ぬな」
「そっか、そうだよね~私はついてくから大丈夫だよ」夫の腕に抱きついて言った。
今となっては、貴方みたいな人が単身赴任なんて何しでかすかわからないし、そんな無法地帯に1人でなんて行かせられるか~と内心思いながら。
不倫をするような人だと知らなくても、同じセリフを言ったであろうが、最後の最後で、この一見幸せそのものの会話も、三流役者が演じてる嘘っぽいドラマの会話ように感じた…。
でも、夫と話をして、夫の住所や連絡先を"宝子"が知っているのも、想像の世界がだいたい合っていたが、ちゃんと分かったことで、気持ち悪いモヤモヤが晴れた。
単身赴任をしていては、奥さんの様子が変わったとかわからないのも無理がないだろう。
近くにいても分からないのだから。
"宝子"の旦那さんは、まだ奥さんと夫が怪しい関係だという事に、気づいてなさそうだということ。
"宝子“は、夫に年賀状が届いていたと言うだろうか。
私が送ったのを知っていて、わざと伝えるかもしれない。
家族写真をのせているものを送るなんて酷いとかつけ加えて。
その時は、その時に考えよう。
夫が、どう切り出してくるかが読めないし。
私には、もっと酷いものが届いているんだから。何もびくびくする事もない。
昨日夫は"友美"と会っていたというのに、"宝子"のことのが気になってしまう…。
最初のコメントを投稿しよう!