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言葉を遮られて、千堂が苛立っているのがわかる。
もともと、一課の人手不足で雇ったのが堀藤。だから、基本的に一課の仕事ばかりしている。
二課の仕事をさせるのが嫌なんだろう。
俺は堀藤に、言った。
「あんたはタイプも早いし、正確だ。そして、俺を怖がっていない」
「十時から三時までで良ければ、出来ます」
千堂の願いも虚しく、彼女は言った。
「じゃあ、頼むわ」
千堂の様子からすると、恐らく明日はあいつも休出するだろう。
俺は首を回して凝りを解すと、デスクに戻った。
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