2 二歳年下の上司

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 言葉を遮られて、千堂が苛立っているのがわかる。  もともと、一課の人手不足で雇ったのが堀藤。だから、基本的に一課の仕事ばかりしている。  二課(おれ)の仕事をさせるのが嫌なんだろう。  俺は堀藤に、言った。 「あんたはタイプも早いし、正確だ。そして、俺を怖がっていない」 「十時から三時までで良ければ、出来ます」  千堂の願いも虚しく、彼女は言った。 「じゃあ、頼むわ」  千堂の様子からすると、恐らく明日はあいつも休出するだろう。  俺は首を回して凝りを解すと、デスクに戻った。
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