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それを自覚したのは、小学校の入学式。
初めて君と離れ離れにならないといけないということが分かり大泣きした。
一緒に行く!って言って2人でお母さん達を困らせたね。
君がいない通学路は、寂しくてこれが1年も続くのかと思うと幼いながらに憂鬱に思った。
それからお母さんに理不尽な事言い続けた記憶があるなぁ…
中学校と小学校の時は、途中までは一緒に行けたけど分かれ道があるからそこまで。
その別れ道を毎日呪ってた。いつかなくなってしまえと……。
下校の時に待ち合わせしてたら君は、同学年の男子にからかわれてたっけ。去年まで一緒に帰ってたのに思春期の男子には、からかいの格好の餌になっていた。
まぁひとつ睨めばすぐにいなくなったけどそれが申し訳なくてその年は、少し距離を置いてしまったね。とてももったいない事しちゃってたなぁ…
高校と中学の時は、朝すら君に会えなかった。時間がずれちゃってたからね。家が近所だから会えるには会えるけど君も部活や勉強で忙しかったからあまり時間が合わなかったね。
でもね。君が同じ高校に通うことになったって知った時は、花が舞うくらいに幸福を感じたんだ。これでまた一緒に居られるって。
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