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「あー、それで、わしから付け加えておくと、ロプ・ノールもロウラン王国も、今どこにあるのかわからないんじゃ。
それに、今、砂漠地帯での降水量がとても少なくなってしまって、ロプ・ノールもロウラン王国もかいめつの危機なのじゃって。それでますます探すことが難しくなり、人間の世界ではとっくに滅びたまぼろしの王国となってしまったのじゃよ。
秘宝を七つそろえれば、ロウラン王国を救うこともできるじゃろう。」
そうモモの精霊王が、さっきの遊びの話よりもまじめに話を進めたのでした。
「じゃあ、早くお宝を集めないと。でもどうやって、ロウラン王国を探せばいいのだろう。
空からでも探すことができればいいんだけど。僕たち飛べないからなあ。」
パッチがそう言うと、パンダネコ帝があっけなくこう言います。
「ウチには飛びネコがおるで。」
「でも、私とパッチは飛びネコに乗ると重量オーバーだから。」
ミュッチがそう言うと、モモさんがこう答えます。
「どちらかひとりだったら、わしの円盤に乗せられるぞ。」
けっきょく、バラマが飛びネコの背に乗って、パッチがモモさんといっしょに円盤に乗って、さまよえる泉、ロプ・ノールを探すことになりました。
ミュッチはもともと、砂漠に行くのもいやだったし、パッチが、ミュッチの砂漠アレルギーというウソをすっかり信じてしまったので、お留守番することになったのです。
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