セシリアからの手紙(アルブレヒト)

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「大切な者を失う喪失感や絶望は、苦しい故な。一人では到底上がってはこられぬ。信じられる、身を預けられる誰かが必要じゃ」 「……そう、ですね」  ナルサッハを失ったあの喪失感がふと戻って来て、アルブレヒトも苦笑して頷く。そして、オーギュストとベリアンスの件はそれぞれ本人の意志を確かめ、尊重する事で合意がされたのだった。
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