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「残念だが、あの老人の出番はない。お前は帝国への視察に出た事になっている。お前に仕立てた奴を使って出発させたからな。お前はその後、帝国との国境で盗賊に襲われ死ぬんだ。死体は川の中、ボロ切れだけが見つかるって寸法だ。三流だが、盗賊も捕まり処分されればそれで終わりなんだよ!」
なんだ、それ……それじゃあ、私は死んだ事になって、誰も……
顎を掴まれ、そこにサルエンの唇が重なる。気持ち悪い! 男の唇はこんなに気持ち悪いのか。こんなに、拒絶的だっただろうか。
「いや、いやだ! アルブレヒト様! アルブレヒト様!!」
全身から悲鳴が上がった。吸える空気を全部押し出すように名を呼んだ。助けて欲しくてもがいて、必死になって体を捩り拒絶した。
「煩い!!」
「うっ!」
腹に響いた拳の痛みに目眩がする。吐き気がして、苦しさに声が詰まった。
「奴隷は大人しく股開いて、ご主人様を受け入れるだけでいいんだよ!」
押さえつけられ、割り開かれている股の間に指を差し入れられて、後孔へと指が埋まる。瞬間、私は痛みと共に駆け上がったゾワゾワした感覚に串刺しにされた気分だった。
この体は、忘れていなかった。慰み者にされ、男の快楽を受け止める為だけに開発された体は快楽を思い出して訴えた。
「大人しくなったな。思いだしたか、奴隷!」
「あぐぅ! はぁ、んぅぅ!!」
グチャグチャと掻き回すように内襞を弄られて、不快なはずの行為を快楽と体が捉える。
それでも嫌だ。こんな男に犯されるなんて、嫌だ。嫌だ!!
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