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【残酷・百合・無理矢理】とある宰相の転落劇・2(ナルサッハ)
男は自分の事を『調教師』と言った。そしてその名の通り、僕の体を調教した。
それでも僕は自分を捨てずにいられた。それは調教師の男のポリシーがあったからだと思う。
男とはこの狭い部屋で会うけれど、無理な事はしなかった。僕が本当に出来ない事を無理強いしたりはしなかった。大人しく従うか、努力することで褒めてくれた。
痛い事もされない。裸で、男の欲望を受け入れる事に慣れて、お尻の奥でイクことを覚えたら甘い物をくれた。
褒める事も大事だって、そういった。
「お前は物覚えがいいな、ネメシス。教えた事をちゃんと覚える」
キスの仕方を教えてもらい、実戦させられながら褒められる。嬉しくはないけれど、嫌とも思わない。痛くなければ、怖くなければ、それでいいんだ。
「んぅ、はぁ……ちゅっ、んくぅ……」
調教師の男の昂ぶりを丁寧に舐めて口腔に入れて、ジュブジュブ唾液を絡めてしゃぶれば喜ばれる。
触れる手から『気持ちいい』という男の声が聞き取れる。
ここにきて、僕のエルの能力が目覚めた。僕の能力はどうやら、触れた相手の感情を読み取れる事らしかった。強ければ声で、弱くても雰囲気を感じる。
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