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「じゃあまた明日待ってますね~」
「明日?
なんかありましたっけ?」
「いえ、早く会いたいなーって」
早く京太くんとなに話したか聞きたいっ。
途端、白濱さんはまた驚き顔を見せて…
片手で顔を覆って深いため息をつく。
え、もしかして変な意味に受け取ったんじゃ…
いや受け取るわ!
会いたいじゃ意図伝わんないだろーし、なに言っちゃってんのあたしっ。
「いえあのっ…
今回は貪欲に攻めてみました~」
「ここキャバクラですか?」
「いえ、すいません…」
うう、相変わらず手厳しいな。
そして呆れ顔の白濱さんを見送ると。
「粋」「粋」
前と横からステレオ呼び掛け。
そんでとっさに顔を向け合うその2人。
えーと本来は当然お客様を優先するとこだけど…
ごめん京太くんっ。
「なに?翔くん」
すると…
「会いたいはマズいと思う」
耳打ちでダメ出しを喰らう。
うわあ!なにこれっ…
鼓膜溶けるからっ。
さらに当然起こるブーイング。
「うそ翔くんっ、私にもしてよ!」
「うわ、私絶対ここで働くっ」
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