ブラッドハウンド

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「ありがとうございまーす」 その時カクテルを作ってた店長が、お会計のお客様に声掛ける。 翔くんは提供中だったから、当然あたしがレジ業務にあたって… 白濱さんの所に戻ると。 今度はピックアップしたフローズンカクテルから、特に見映えがいいものを一杯頼まれる。 「これも写真撮るんですか?」 「はい。あとトロピカルとアイスのカクテルも、ピックアップしてもらったのは全部撮ります。 でも1人じゃ飲み切れないんで、週末に誰か連れてまた来ます」 「え、無理に飲まなくていいですよっ?」 とっさにさっき作ったカクテルに目を向けると、いつのまにか2杯とも(から)になってた。 「いえ、作ってもらったからにはいただきます」 「や、でも企画のために作ったものだし、飲んじゃうと料金も発生するかもしれないし…」 「それは別に構いません。そのつもりだったし… まぁ、恩も売っときたいんで」 サラッと腹黒発言! 「あはは~。 じゃあせめてノンアルに出来るものはそうしましょーか~?」 「え、そんな事出来るんですか?」
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