チェリーブロッサム

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「…珍しい名前ですね」 「ですかね?」 まぁYOSAKOI(よさこい)好きなあたしには、ぴったりな名前だとは思うけど。 「てゆうか白濱さんも珍しい名前ですよねっ」 「いえ、どこの学校にも1人はいる名前です。 ではさっそく本題に入りましょう」 いやあたしの周りには悠世なんて1人もいた事ないですけど… と思いながらも、途端クールになる白濱さんに圧倒される。 仕事モードに切り替わったってヤツっすか… 「まずは基本情報からお願いします」 「基本情報! えーと、まず営業時間は18時~翌2時までで、金土は翌3時までです。 定休日はありません。 それと…席数は約60席ですが、パーティなんかの貸切だと80名くらいはイケますっ。 あとは…」 「お願いしまーす!」 とそこで、厨房から出来上がった料理を運ぶよう声かけられる。 「どうぞ、業務を優先して下さい」 当然反応したあたしは、白濱さんにそう促されて。 ペコリと頭を下げて厨房に向かおうとすると。 「いいよ粋」 ポンと肩を叩いて、翔くんが行ってくれた。
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