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「いやあの…
アメレモ作るんで、大人しく飲んでてくださ~い」
「大人しくって…」
いかんいかん。
その性悪お口の余計な詮索チャックしろ、って気持ちがダダ漏れてしまった。
そこは笑って誤魔化して〜。
「はい、こちらがアメリカンレモネードになりまーす」
「あぁ、そーゆう名前なんですね…
てゆうか、すごく綺麗ですね」
半透明のレモネードとボルドーの赤ワインのコントラストは、オシャレで涼しげでほんとにキレイだ。
「そーなんですっ。
しかもこんなふうにマドラーを添えたり、カラフルなストローなんかでデコすれば、ビジュアルの問題もカバー出来ますっ」
「なるほど、すごくいいと思います」
やりました!
白濱さんからお褒めの言葉いただきましたっ。
と、結局打ち合わせしてるとゆう…
その時、店内の喧騒がたまたま同時に収まって。
マイマイの声が耳に飛び込んで来た。
「あっ、アメリカンレモネード。
確かカクテル言葉は忘れられない…
打ち合わせ中なのに、あのコってばなんで今そのカクテルを作ったのかしら?」
いやそのアピールのためじゃないからー!
てゆーか姐さん演技派っ。
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