アメリカンレモネード

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「わ~!帰らないで白濱さんっ。 帰らないで打ち合わせのフリしてもらえませんっ?」 焦って思わずとんでもないお願いをしてしまう。 「はあっ?」 「いやすいません、ほんっとすみませんけど… ダメですかっ?」 だって今帰られたら必然的に京太くんの前に行かなきゃだもんっ。 「…元彼が来てるんですよね? さっきからすごい気にしてるくせに、いんですか?」 「はいちょっと… いろいろと黒歴史でして」 「黒歴史って…」 呆れ顔でそう呟いて、盛大なため息を吐き捨てる白濱さん。 はい、そんな超くだらない理由じゃダメですよね? 接客業失格ですよね… 「わかりました。いいですよ」 「え、マジっすか!?」 うそ優しい白濱さん! もう神、大好きっ。 「ついでに、そんな嫌なら言ってあげましょうか?」 「え、なんて…」 「松本さんは今、ここに好きな人がいるんで構わない方がいいですよって」 どわ〜!ここでまた翔くんの事を持ち出して来やがったー。 意地悪だっ、やっぱこの人悪魔の方だっ。
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