251人が本棚に入れています
本棚に追加
/332ページ
「わ~!帰らないで白濱さんっ。
帰らないで打ち合わせのフリしてもらえませんっ?」
焦って思わずとんでもないお願いをしてしまう。
「はあっ?」
「いやすいません、ほんっとすみませんけど…
ダメですかっ?」
だって今帰られたら必然的に京太くんの前に行かなきゃだもんっ。
「…元彼が来てるんですよね?
さっきからすごい気にしてるくせに、いんですか?」
「はいちょっと…
いろいろと黒歴史でして」
「黒歴史って…」
呆れ顔でそう呟いて、盛大なため息を吐き捨てる白濱さん。
はい、そんな超くだらない理由じゃダメですよね?
接客業失格ですよね…
「わかりました。いいですよ」
「え、マジっすか!?」
うそ優しい白濱さん!
もう神、大好きっ。
「ついでに、そんな嫌なら言ってあげましょうか?」
「え、なんて…」
「松本さんは今、ここに好きな人がいるんで構わない方がいいですよって」
どわ〜!ここでまた翔くんの事を持ち出して来やがったー。
意地悪だっ、やっぱこの人悪魔の方だっ。
最初のコメントを投稿しよう!