《気に入らないネットの相手》

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『まったくニートが粋がってんじゃねえよ、自分でなんにもできねえのにえらそうに』 まったく今日の書き込みは一段と煽りに気合がはいってやがる。 くそう、結構前だがニートなのをバラしちまったのは痛恨のミスだった。 『俺だって好きでニートしてるんじゃねえんだよ、できりゃ俺だって止めたいんだ』ついそう返した時だった。 スマホから着信音が鳴る。 画面を見ると知らない番号だ。 普段ならそんな電話は出ないんだが、なぜか通話を押してしまった。 俺は何も言わず相手の声を待っていると。 「もしもし、隆則か?俺だよ弘之だよ、覚えてるか」 俺は心底驚いた、まさか向こうからかけて来るとは。 「お、おう、久しぶりだな」 分かってるくせにと思いつつ、向こうに合わせる。 「実は今さっき、たまたま充希に会ってお前の番号聞いたんだよ」 充希も弘之と同じ小学校の時からの友人で、今でも外で会う唯一の友人だ、なんだかんだでお人よしなのでメシをおごってもらったりしてる。 たしかに充希には番号を教えていたが、まさか弘之に伝わるとは余計な事をしやがって。
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