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クリスマスの翌朝。
閑静な住宅街にパトカーのサイレンが響いている。
あっという間に事件の噂は広まっていた。
「通り魔強盗がでたんですって。なんでも夫婦が襲われて殺されたんですって」
「どうも夫婦でパチンコやってたらしいけど、勝った処を見られて後を付けられたらしいわ」
「男の子が居るらしいけど可哀そうねえ…どうなるのかしら」
お巡りさんが来て家を調べたり、色々聞かれた。
なんか、お姉さんのお巡りさんが心配してくれたけど、今はそれどころじゃない。
サンタさんにお礼をしなくちゃ。
ボロボロの靴下から手紙を取り出すとにっこりとほほ笑んだ。
「サンタさんへ、どうかお父さんとお母さんを捨てて、新しいお父さんとお母さんをください。」
「それがその夫婦の子供って、どうやら育児放棄されてたらしいの。昨日もパチンコの後そのまま飲みに行くつもりだったらしいわよ」
「遠い親戚が見つかって向こうに引き取ってもらうらしいわね」
「そうだったの、その子も悪かったのか良かったのか複雑ね…」
サンタさんプレゼントありがとうございました。
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