一話 人類と魔族

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一話 人類と魔族

約15年前、地球の表側で人類と魔族は初めて出会った。 それは魔族の世界と人類の世界が突如なんの前触れもなく魔族の世界からゲートが繋がり魔族が人間を襲った始まりの日。 その日から世界中で人類と魔族による熾烈な戦いは始まったのだった。 人類は当初イギリスで開発された特殊肉体改造薬【鬼神】によって兵を強化し圧倒的な力を持って人類は魔族を制圧したのだった。 しかしそれから三年後の真っ赤な月の夜。 のちに【暁の夜】と呼ばれるその日、世界中に強い魔族がゲートを越えてやってきた。 日本にも圧倒的な力を持つ七体の魔族、通称【七魔帝】と呼ばれる強い魔族によって形勢を一気に覆されてしまったのだった。 全人類は決死の覚悟で戦ったが世界中で約6割、日本では七割の国土を魔族に侵略されてしまう。 日本の残された人類は逃げるようにしてあるとある力によって作られた対魔族用不可侵防壁(ガーディアン)と呼ばれる目に見えないバリアのようなもので出来た超特殊防護壁の中に逃げることによって魔族の侵略を食い止めたのだった。しかし対魔族用不可侵防壁も完璧に安全という訳ではない。 サタン、ルシフェル、マモン、リヴァイアサン、ベルフェゴール、ベルゼブブ、アスモデウスの七体のSS級指定危険魔族である七魔帝の魔族はこの超特殊防護壁を破壊し防壁内に侵入する事が出来るからだ。 だが現状防壁が破られる心配はない。 七魔帝はリヴァイアサンを除き残りの六体は謎の十二人の勇者によって封印されたからだ。 しかしその十二人についてはどこの誰なのか、何故のそんな力を持っているのか明確なところは分かっていないところが多い。 それがこの15年の生い立ちである。
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