未来に来れた私

2 お仕事始めてから

　仕事が始まる前の研修から、新しい人間関係を作る努力をしても上手くいかず、一人だった。

　そして自信がないので、やった仕事の確認をしないと先に進めず、売り上げがいつも最下位だった。

　辞めたかったけど人手が足りず辞められない。

　人間関係も仕事も上手くいかない上に残業も多く、しんどいだけの日々。

　やりたいことがあると言ってやっと会社を辞めて、バイトをはじめた。

　でもそのバイト先で、精神的な不安定から体調も崩し始めた。

　そこのお局様に軽く意地悪されていたんだけど、それよりも。

　お局様と表面上は仲良くしつつ、いない時の陰口が酷い他の人たちの言葉が、多分耐えられなかった。

　息が苦しくなって、酸素のボンベをロッカーに入れて、ちょくちょくベランダに出て深呼吸していた。

　最初は湿度やエアコンのせいだと思っていたけど、何がきっかけだったか精神的なものかもと思い、心療内科に通い始めた。

　その頃、ネットで趣味のサークルにハマっていて、特に親しく趣味以外の私生活の話もメールしていた方に、突然メールで告白された。

　人生の転機の一つ目。

　相手は年上の女性だった。

　女子高にいた時もクラスメイトになんとなく好意を示されて少し遊んだことがあったが、馴染めずにすぐ会わなくなっていた。

　生まれて初めてちゃんとした告白と言うものをされたし、メールで自分の不甲斐ない部分も話していてそれでも告白されたので、同性であるけれど告白を受け入れた。