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序章 生い立ち
生まれてから小学校を卒業するまでの記憶
私、瀬戸内亮は愛媛県今治市に、昭和33年9月6日に、瀬戸内正広と実子の長男として生まれた。
今治市と言えば。平成の市町村合併で、島嶼部も含めた17市町村が合併して出来た人口17万人の愛媛県で2番目に大きい市だ。
タオルの生産は日本一で、その品質の良さは知る人ぞ知る今治ブランドとして、世界に名を轟からせいる。また、古くから伊予水軍の末柄にあたるのだあろう、海運産業、造船産業の集積地として、一般にはあまり知られていないが、島国日本の船舶の30%以上を保有する海運業、そしてその船を建造修理する造船業の町として栄えて来た、日本一の海事都市である。
そんな主人公、瀬戸内亮の生い立ちについてまずは記述する。
幼稚園は、自宅から700m程度の、精華幼稚園に通っていたが、当時から私は目立たない存在で、限られた友達と遊んでいた。
私には、5歳年上の姉がおり、物心ついた頃からの、姉への記憶と言えば、いじめられた経験しか無かった。
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