星の世界

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中学は途中で転校をしたのでそのまま部活には入らず卒業した。 高校もまあ、部活はよいかと思っていた。 両親が居るとはいえ、隣のレストランで働いているのだ。 空を一人にするという事がどうしても良い事だとは思えなかった。 だが、母に「キチンと自分のやるべき事をやってこそ空と向き合えると母さんは思うわ。」と強く勧められて、陸上部に入った。 元々運動は好きだったし、合宿等そこまで拘束時間が長くない事が決め手だった。 この頃からだったろうか、ぽつぽつと俺が告白されるようになったのは。 俺にはもう好きな人が居たので断るしかないのだが、友人達にはもったいない、とりあえず付きあってみれば?等と言われていた。 恋人同士になるという事に興味が無かった訳じゃない。勿論性的な事にも。 だけど、どうしても空以外とそう言う風になる事は考えられなかったし、友人の話を聞いても、空を一人留守番させる訳にいかないな程度にしか思えなかった。 この頃には、空の事を性的な目で見てしまう瞬間もあったし、男同士というセクシャリティの問題の重要さも身にしみて分かるようになっていた。     
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