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♯Riko Uozumi
君の心の1ミリですら、私には触れることが出来なかったとして。
あの日保健室で出会った、陽だまりみたいな笑顔も嘘だったとして。
たった数度だけ交わした言葉の中から、今更だけど君の声を必死に探してる。
保健室での笑顔、瑞穂先輩の涙、放火されたポスター、疫病神のレッテル、千葉先輩の怪我、隠された青い瞳───その全ては、きっと。
きっと。
君へと繋がってるはずなんだ。
あの日見上げた、紺碧の空みたいに。
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