15. 彩花の妊娠

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9435b940-649a-42d8-9f51-0ebf3c23dd56 芽呂はコンクールで金賞、そしてさらに九州大会出場というおまけ付きだった。 コンクールが終わってからは週に3回夜の8時から10時までは『彩花先生』に数学と理科を習いに来るようになっていた。 芽呂も『筑紫丘高校』を受験したいらしかった。 「彩花姉ちゃん!」 「中間テストの結果戻ってきたよ!」 そうにこやかに玄関を開けた。 「芽呂ちゃん、どうやった?」 と俺が聞くと 「ちょっと水!水!学校から走って来たけん」 はあはあーーと息を切らせていた。 そこにお母さんと彩花がお茶菓子を持って出てきた。 「できたんやね!芽呂ちゃん!?」 「うん!おばあちゃん!バッチリよ!だって先生がよかけん!」 と喜びを身体全身で表す芽呂。
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