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芽呂はコンクールで金賞、そしてさらに九州大会出場というおまけ付きだった。
コンクールが終わってからは週に3回夜の8時から10時までは『彩花先生』に数学と理科を習いに来るようになっていた。
芽呂も『筑紫丘高校』を受験したいらしかった。
「彩花姉ちゃん!」
「中間テストの結果戻ってきたよ!」
そうにこやかに玄関を開けた。
「芽呂ちゃん、どうやった?」
と俺が聞くと
「ちょっと水!水!学校から走って来たけん」
はあはあーーと息を切らせていた。
そこにお母さんと彩花がお茶菓子を持って出てきた。
「できたんやね!芽呂ちゃん!?」
「うん!おばあちゃん!バッチリよ!だって先生がよかけん!」
と喜びを身体全身で表す芽呂。
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