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4人が頂上に行くと
その墓の中心でクミが
椅子に座ったまま
彩花のところへ旅立っていた。
拓海が座っている椅子の横には
小さなテーブルが置かれ、
その上に水が貯められたバケツ。
その中で左手首を切っていた。
その墓はアメリカのアーリントン墓地のような
西洋式の墓で、
綺麗に六角形の形にみんなの分、
名前が外側になるように彫られていた。
よく見ると彩花の名前の下には
生まれてくるはずだった次女の
『結花』の名前もあった。
AYAKA (YUIKA)OSAKO ,
TAKUMI OSAKO ,
SORA OOTAKA ,
YUUICHIRO OOTAKA ,
MANAMI UCHIMURA ,
SHOHEI UCHIMURA
クミを囲んでまた歌い始めた時、
6枚の桜の花びらが春の風に舞い
クミの顔の上に落ちた。
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