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床に倒れこんだわたしたちは
どちらからともなく唇を重ね、
そして身体を重ねあった。
耳のそばでクミの吐息に混じって
外の雨音そして
時折激しさを増す風音が聞こえた。
ーー彩花…好きか?
ーーうん。一番好き。クミは?
ーー世界で一番。
想いを伝える言葉とともに
クミの手はわたしの身体の
色々なところを優しく包むように
通り過ぎていく。
敏感なところを優しく撫でながら。
わたしはクミの動きに合わせるように
吐息に混じった声にならない声をあげる。
際限なく続く快楽の向こうにあるものが
わたしたちには…
そのときのわたしたちには見えていなかった。
ーーはあ…はあ…
ーー彩花…こっち…
わたしの手をクミが自分の股間に導いた。
初めて触れたクミの男の部分は
これ以上ない程の硬度まで高まっていた。
しかしわたしの手が触れると
わたしの手に何か生温かい液体がかかる。
クミがため息を漏らし、わたしの胸に顔をうずめた。
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