12. 大迫のおじちゃんとおばちゃん

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983d147a-c1e0-48a8-bbed-bc49a3cc1026 わたしたちはその幸せそうな家族を見て その場を離れることができずに、 ずっとずっと見ていたかった。 「たぶん…あれ芽呂よね?」 「うん…。」 「あの子が笑った時の笑顔見た?」 「ああ…見た。」 「左端に八重歯が光ってた。  それにその笑顔、クミそっくりだったね。」 「そうかな。でも目や笑窪は  彩花そっくりじゃん。」 「そうかな。」 「そう。」 「良かった…」 「本当に…あんな幸せそうで。」 「ああ…。」 そしてクミの家に帰りわたしたちは 引っ越しの準備に追われた。 今日、お母さんから 「ここに引っ越しておいで。  もう家族なんやけん」 と言われお母さんと 同居することになったからだった。 寝ながら、そして抱き合いながら… ずっと芽呂の話をした。 いつものようにクミの腕枕の中で みんなに、 離婚と結婚と芽呂の報告を グループラインに送る。
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