18. 最後の春

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「なんで怒るとよ!?なわけなかやん!  びっくりしただけ。うったちと同じやん。」 「うったち?」 「そう!  ママも受験前に芽炉を妊娠したと。  芽呂とは違って受験前で…  風邪も引いて入院したけん  九大受けられんかったけどね。  ママは九大に行くことより  芽呂を授かったことの方が嬉しかった。  だけん…全然後悔とかせんやった。」 「そうなの?」 「そう。」 「明日、純平くん家に連れてきい。  うったちが話してちゃんと  結婚も、出産も、大学も行けるように  しちゃあけん。心配せんでよかよ!  良かったね、芽呂。」 「ありがとう…ママ…。」 「どげんしたとね?アンタ泣きよおと?」 「ママも泣きよおやん。」 「そりゃあ…嬉しかけん。」 「ママがうちのママで良かったあ…」 その夜は芽呂とクミとわたしの三人で 一緒のベッドに寝た。 クミも「マジで?」を連発し涙ぐんでいた。
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