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空は彩花を家まで送るとすぐに
雄一郎に電話した。
「モッシー、空どうかした?
彩花間に合った?」
「うん。サンキュー、
危機一髪やったけどね。」
「それでさ、雄一郎クミの家知っとお?」
「ああ知っとおけど。なんで?」
「今からすぐ彩花ん家まで来て!
今から殴り込みに行くの!だから。」
「えっ?誰ん家に?」
「アンタやっぱバカ?
クミん家に決まっとろお!」
雄一郎が彩花の家で空と合流し
クミの家まで二人で行った。
彩花の家からはチャリで
10分くらいのところにある
マンションの3階がクミの家だった。
クミの家があるマンションは
オートロックになっていて
部屋の番号もわからず
二人は入り口の前でうろうろと
彷徨っていた。
「アンタ使えんよねえ!
部屋番知らんかったら
入れんじゃんか!もう!」
と雄一郎の頭を殴ったとき、
クミが玄関から走り出て来た。
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