7. 拓海と空の涙のわけ

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88279805-7800-4f69-9100-8aa2cf6dafae 空は彩花を家まで送るとすぐに 雄一郎に電話した。 「モッシー、空どうかした?  彩花間に合った?」 「うん。サンキュー、  危機一髪やったけどね。」 「それでさ、雄一郎クミの家知っとお?」 「ああ知っとおけど。なんで?」 「今からすぐ彩花ん家まで来て!  今から殴り込みに行くの!だから。」 「えっ?誰ん家に?」 「アンタやっぱバカ?  クミん家に決まっとろお!」 雄一郎が彩花の家で空と合流し クミの家まで二人で行った。 彩花の家からはチャリで 10分くらいのところにある マンションの3階がクミの家だった。 クミの家があるマンションは オートロックになっていて 部屋の番号もわからず 二人は入り口の前でうろうろと 彷徨っていた。 「アンタ使えんよねえ!  部屋番知らんかったら  入れんじゃんか!もう!」 と雄一郎の頭を殴ったとき、 クミが玄関から走り出て来た。
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