ベッドルーム

2/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「おいで?」 そう言われて、手を引かれて潜り込むのは、あなたの腕の中。 わたしはただあなたに包まれて、眠りにつけたなら、それですごくしあわせなの。 でも、あなたは違うよね。 「ねぇ、誰とでもこうしてるの?」 そうあなたはわたしによく聞くけど、そんなはずはない。むしろ、それはわたしがあなたに聞きたい。 けど、そんなことを聞いたら、あなたが困った顔して微笑むだけだってわかってるから、わたしは聞かない。 「わたしはそんなふうに見えるの?」そう聞きかえして、「あなただけだよ」と言いながら、あなたに抱きつく。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!