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「おいで?」
そう言われて、手を引かれて潜り込むのは、あなたの腕の中。
わたしはただあなたに包まれて、眠りにつけたなら、それですごくしあわせなの。
でも、あなたは違うよね。
「ねぇ、誰とでもこうしてるの?」
そうあなたはわたしによく聞くけど、そんなはずはない。むしろ、それはわたしがあなたに聞きたい。
けど、そんなことを聞いたら、あなたが困った顔して微笑むだけだってわかってるから、わたしは聞かない。
「わたしはそんなふうに見えるの?」そう聞きかえして、「あなただけだよ」と言いながら、あなたに抱きつく。
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