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「あれ、アキさん?」
「…!エリナさん…!」
行く宛もなく通りをブラブラしていたら見覚えのある女の子と出会った。俺の救世主、エリナちゃんだ。
前に会った時は長めの髪をポニーテールにしていたけど、今日はそれを下ろしていてハーフアップにしていた。カワイイ。
「奇遇ですね、ルークさんには会えましたか?」
「お陰様で、本当にありがとうございます」
うぅ、俺の身の上の心配をしてくれるなんて、嬉し過ぎる…。エリナちゃんは控えめに微笑んでいて、その清純な感じがまた最高だ。
「こ、これからランチに行く予定なんです、良かったらアキさんも御一緒にどうですか?」
「是非御一緒させてください!」
やった!久しぶりに女の子とご飯に行ける。引きこもってなくて良かったわ。
「あの」
「どうかしたんですか?」
紳士モードに突入している俺は下心を見せないように気を使いながら微笑みかけた。
「多分アキさんより私の方が歳下ですし…あまり気を使わないで下さい…!」
「いいんですか?」
「逆に申し訳ないというか…」
「ん、じゃあ、改めてよろしくね!エリナちゃん」
思わず自然に綻んでしまった。それを見たエリナちゃんは目をうるうるさせながら頬を染めている。何処までもカワイイ。完全に当たりくじだ、俺はウキウキ気分でエリナちゃんの隣に立った。
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