怒りました

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「…あ」 「あ」 エリナちゃんとランチをしていると、レストランにルークが入ってきた。本当にこいつの名前がルークなのかは分からないけど。俺を見つけた瞬間にあからさまに嫌そうな顔をされた。 「ルークさんこんにちは」 「こんにちは」 エリナちゃんは席を立って挨拶をしていた。本当に知り合いだったんだな。あー気まずい、ルークは俺の方を睨んでいる。ていうかルークって名前で合ってたんかい。 「ちわーっす」 「…」 エリナちゃんに知り合いだと認識されてしまっているので一応挨拶をしてあげたのに案の定ガン無視された。お前さ、人前なんだから少しはいい感じの雰囲気を出しておけよ。俺が女の子とご飯食べて嫉妬でもしてんのか、面倒臭いクソガキだな。 「ルークさん、あまり機嫌が良くないみたいですね」 「あはは、エリナちゃんがカワイイから嫉妬でもしてるのかな」 「えっ!」 エリナちゃんはあからさまに照れている。俺の言葉を真に受けてくれるの嬉しい。別に本心だけど、あっちの世界だと何処を褒めてもリップサービスなんでしょって言われてしまう事が多いからな。 「あまり言われると照れちゃいます…」 「女の子はそれくらいの反応をする方がいいとおもうよ、カワイイな」 エリナちゃんはますます照れてしまった。あーこの手玉に転がしてる感じ、堪らないな。この顔のお陰で基本的に何を言ってもセクハラ扱いされないから本当に助かってる。イケメンに生まれてよかった。
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