7人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「あら、なんか気分悪そう。ねぇ、ちょっと車止めて」
運転手のA君に車を止めて貰うと、Iちゃんはやっと口を開きました。
「……見た……」
「へ?」
「……宇宙人が居た……」
他の三人はポカンとなってしまいました。
「そういう冗談言うなら、普通幽霊でしょ(笑)」
A君が突っ込みを入れても、表情は変わらず。一点を見つめたまま。
「宇宙人って、どんなの?」
想像するのは特番とかでやっていたグレイタイプの頭でっかちの宇宙人の姿。
「だから、宇宙人だって。さっきの曲がり角の所の家のベランダに居たの!」
必死な形相でIちゃんは訴えかけてきます。
最初のコメントを投稿しよう!