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私は、澤田恵美子。高校1年生
高校からは友達を作るなんてそんな目標
立てておいて事実を言うといない。
まさかの…0だ。登下校、昼休み共に周りを見て羨ましくて悲しくなる。そして、何よりも辛いのは友達がいない事で
クラスで楽しくお喋りできないことだ。
そして、それは突然起こった。
「貴方、澤田恵美子ちゃんでしょ?」
「うん…」
というような感じで話しかけてきたのが
中橋愛美だった。最初は戸惑ったが次第に
話していく中で、えみちゃん・まみちゃんと
名前を呼ぶ仲になり現在は私の家に来て
遊ぶまでに至った。ある日の事、ホームルームが終わりいつもの様にまみちゃんと一緒に帰ろうとした時
「えみちゃん、屋上で話したいことがあるの。」
なんだろうと思いながらも2人で
屋上に向かった。
えみちゃんが言ったその言葉を
私は信じることが出来なかった。
「実は私ね…人間じゃないの…」
「えっ…?まみちゃん…何を言ってるの?」
話を聞くと、まみちゃんは人間ではなく
友達がいない子を見つけては
一緒に寄り添う妖怪ということだった。
それでも信じられない私は言った。
「まみちゃん…変なこと言わないでよ!…
人間じゃない?…信じられるわけないじゃない!」
「ごめんね…ごめんね…」
まみちゃんはひたすら謝るだけだった。
そして、まみちゃんは、次の日から消えた。
元に戻った私はまた1人で学校生活を送る。
しばらく経ってから、また起きたのだ。
「貴方、澤田恵美子ちゃんでしょ?…なんてね。」
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