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「そうだ。あしたはおばあちゃんところのヌシも連れてきてあげる」
「ヌシってあの大きな犬か?」
「うん。きっと犬探しに活躍してくれるよ」
おじょうちゃんはものすごく乗り気で、今すぐにでもはじめそうないきおいだった。
おじょうちゃんは義理の父親をあまりよく思っていないようだが、その母親であるバァさんのことはきらいではないらしい。
「おばあちゃん」と親しみをもって呼んでるし、気をつかっているようなところもある。
おじょうちゃんが家を抜け出したくなるのは、血がつながっていないとか、根本はそんなことではないのかもしれない。
ともかく、アフガンもあしたここへやってくることになりそうだ。
コウノトリの部屋にいると食われかねないのでとなりのベランダをとりあえずの居場所にすることにした。
ヤツ以外は人が住んでないようだし、おじょうちゃんがもってくるコウノトリへの差し入れもあてにできそうだし、コウノトリをたよってやってくる客とやらも興味があった。
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