第1章 結婚まで

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『そのワンピース、かわいいね よく似合っているよ』 『真琴ちゃんは色白だから 濃い色の服が似合うね』 試着した服を見せると お父さんからは、褒めていただいたが 『スカート、短すぎ』 『透ける素材は、ちょっと嫌だ』 おいっ!航平くん ちょっとは、褒めろや 婚約者だろがっ 『これに合う、靴とカバンも』 あの…お父さん 値段とか、見ていませんよね? 庶民の私は、値札を見ないで 買い物なんて、できないですよ 『今日は本当に ありがとうございました』 いっぱい買っていただいた上に ランチに、お寿司もごちそうになった 『真琴ちゃん、たまには 一緒に買い物行ってくれるかな?』 『はい、今度はお酒も ご一緒したいです』 『真琴ちゃんは、飲めるんだよね 日本酒のおいしいところがあるんだよ』 『日本酒、大好きです ぜひ、行きましょう』 お父さんと盛り上がっているのを おもしろくない顔して見ている 航平くん 『真琴ちゃん… 航平をよろしくお願いします』 お父さんが頭を下げた 『こ、こちらこそ よろしくお願いいたします』 私も慌てて、頭を下げた 『真琴ちゃんのことは、娘だと 思っているからね 航平に泣かされたら、すぐに言って くるんだよ』 『泣かさねーよ! くそ親父!』 何度か泣かされましたがね まぁ、黙っていてやろう
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