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ゴールデンウィークのとある日
綾ちゃんちの一室で、白無垢の着付けを
してもらっている
別室では、航平くんが
羽織袴の着付けをしてもらっている
『おー、段々花嫁になってきたね』
綾ちゃんが、パシャパシャ写真を撮って
いると、スマホに着信が
『もしもし、うん……ちょっと待って
すいません、あとどのくらいですか?』
『あと5分くらいですよ』
『ありがとうございます
航平にあと5分待ってろって、伝えて』
通話を終えた綾ちゃん
クスクス笑っている
『航平が、真琴はまだか?って
うるさいみたいだから、健太が連絡
してきたみたい』
『航平は、せっかちねぇ
それとも、白無垢の真琴ちゃんに
早く会いたいのかしら?』
着付けを手伝ってくれている
綾ちゃんのお母さんも、笑っていた
『入っていいですよ』
着付けの方が声をかけると
羽織袴の航平くんと、ビデオカメラを
持った健太くんが入ってきた
『あっ…航平くん
すごくいい……カッコいい』
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