第1章 日常が崩壊する日

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桜が住む町は東都駅と言う場所は、東京都と神奈川県の県境の街に存在している。 そして、東都駅から十分程歩いた位置に天羽家は一軒家を持っている。 その家から桜は急いで飛び出して髪の乱れを気にせずに走り続けている。 走っている桜を見たすれ違う人達に今日も元気だねと言われると、約束忘れてて急いでると言うと頑張れと激励された。 「髪は後で整えればいいけど、かなり遅れちゃったよ……花音怒ってたなぁ……」 桜は、駅まで続いている商店街を歩きながら約束なんで忘れてたんだろうと考えていると、ふいに見ていた夢のことを考えていた。 「そういえば、あの女の子誰だったんだろう……会ったことないし、見たことないしなー」 顎に手を当てて考えて歩いていると、既に駅に着いていた。 駅前広場は土曜日とのこともあって人通りが激しく、かなり混んでいた。 桜は駅の中に入り、改札をICカードを使用して通ると、花音が待っている内宿町に行く電車に乗り込んだ。 社内ではスマーフトフォンでニュース記事を読んで暇つぶしをしていると、日本以外の世界中の都市で怪人が多数出現をしているとの記事を見つけた。 「また怪人が出始めてる……日本は二十年前に都内で一回戦闘が起こっただけで、それからは出現がないとされているわね……」 桜は再度頻繁に怪人が世界中で多数出現していることが怖いと考えていた。 日本にいつまた怪人が出現して、暮らしが脅威に晒されるか分からないからであった。 桜はそんな不安感や恐怖を感じながらも、電車を乗り継いで花音との待ち合わせ場所である内宿町にかなり遅れて到着をした。
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