第1章 日常が崩壊する日

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桜が到着をした、内宿町では至る所に洋服店やカフェ、本屋、CDやゲームショップと若者に人気がある店舗が多く店を構え、高層ビルが立ち並んでいる。 その中でもテレビで報道されたクレープ屋や海外で人気の洋服店が日本初出店とのことで、内宿町の中心部にある店舗に若者達が殺到している。 「やっぱり海外の人気ブランドのおかげで人多すぎ……花音はどこにいるのかしら……」 桜は駅前にいると言っていた花音を探すと、交差点を跨いだ先にあるコンビニに花音の姿を見つけた。 桜は走ってそのコンビニに入ると桜の姿を見た花音が遅すぎと文句を言いながら近寄ってきた。 「ごめん! かなり遅れちゃった!」 手を合わせて頭を下げながら謝る桜に、花音はお昼奢ってくれたら許すと言う。 「ありがとう! でも、こんなに人多いと人で酔いそうね……」 酔いそうと言うと、この辺りだけ多いみたいよと言われた。 なら大丈夫ねと言って二人で日本初出店の洋服店に向かうことにした。 花音は肩を過ぎたあたりまである髪にヘア止めで前髪を左分けにして、服装はミニスカートにTシャツとジャケットを着ている。 内宿町に来たことで花音と桜はオシャレをしているが、それ以上にオシャレな人がいるために埋もれている感じであった。
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