偽りの日常

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偽りの日常

身体を起こして昨夜の出来事と夢の中の言葉を思い出し少しゾッとしたが、仕事に遅れるので一旦その事は忘れて支度をする事にした。すると、母親が朝ごはん食べてく?っと声をかけてきた!そこには、昨夜の姿はなくいつも通りの母がいた。 昨日の事は夢だったのかな?っとか思いながらも深く考えずに、時間がないので朝ごはんはいらないと言いつつ玄関を後にする! 閉まる瞬間ボソッと舌打ちのような音と声が聞こえた気がした....。 職場に向かう途中、そういえば朝ごはん食べるとか普段聞いてこないのに珍しいなぁっとかおもいながらも、ふと昨夜の事も思い出し身震いした。 また昨夜のような事があったら怖いなぁ〜 あっ!そういえば夢の中でじいちゃんがお守りの事を言ってたなっと思い出し帰ったらお守りをだして寝るとき側に置いとこうとか考えてるといつのまにか職場に着いていた! そして、日も暮れて仕事も終わりに差し掛かろうとした時、同僚から飯行かない?っと言われたので一応、電話で母親に食べに行くからご飯はいらないと連絡して誘われるまま食べに行く事にした! そして、食事も終わり同僚に別れをつげて家に帰ると母親がその日もご飯どうするか聞いてきた! あれっ?連絡したのにおかしいなっと思ったけどあまり気にせず、食べてきたから大丈夫だと返事をすると、あきらかに一瞬顔つきが変わった気がして背筋がゾッとした! 風呂に入りながら、昨夜の事と今日の事、何か違和感があるのと、夢のじいちゃんのお告げのタイミング、何かがおかしいと思い風呂をでてすぐにお守りをだしてその日はお守りを握りしめながら早めに眠る事にした! そして、深夜を回る頃の事だった... ボソボソと聞こえる声に気づき目をあけようとすると、目が開かない!起き上がろうとしたが身体も動かない!マズイ金縛りだ! それに、気づくとボソボソと言ってるいる声が近づいてくるのが分かった。 不思議と目は何かに押さえつけられてるように開かないのに、まわりの光景が頭に入ってくるように見える... すると、俺の部屋の扉が開いた!そこには、また生気のない母が下を向きうなだれながら何かを呟きながら近づいてくるのが目を閉じてるのにみえる。 怖さに耐えながら、心の中でお経を唱え! くるな!くるな!っと思っていると、近づいてきてたはずの母の姿が消え、目の押さえられてる感覚がなくなった! 良かった!お経がきいたのかな?金縛りも解けたと安心して、目を開けた!そこには何もなく良かった消えてくれたと思い、普段横向きで寝てるのだが仰向けに態勢をかえた! その瞬間俺は小さくヒィっ!と声をあげてしまった。 目の前で物凄い形相で睨みつけてる母の顔があったからだ! そして、ボソボソと聞こえてた声もはっきりと聞こえた! なんで食べない! 死ね....死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね 早く死ねー!!!っと...。 その言葉が聞こえた時に俺はまた気を失ってしまったみたいで気づくと朝になっていた!
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