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みかしー「わぁあー。すごーい!いい波乗ってるー!やっぱ波乗り悪魔だね」
そう!みかこしはサーフィン界で「波乗り悪魔」との異名で知られるサーファーだったのだ。波乗り悪魔にとってこれぐらいの波をさばくことは、造作もないことだった。
ヒゲ「さぁ、この波を乗り越えることができれば第二の試練に進むことができますよ」
そんなヒゲ酒場の言葉をスルーし、波の中にいるみかこしにはあるアイディアが浮かんでいた。それはサーファーにはよくある話だった。
みかこし「この波…これ、ここでしちゃえばバレないんじゃ…?んーでも…うーん」
ここが壮大な海ならば、それをしたかもしれない。しかしここは、密室空間。その被害は甚大だ。
みかしー「みかこし、いい波乗ってんねー!」
みかこし「うーん、うん。…うん。うん。」
次の瞬間みかこしの表情がふと優しくなった気がした。何故かは分からない。しかしさきほどまでの切羽詰まった表情から一変、彼女はまるで赤ちゃんに微笑みかける母親のような優しい表情をしていた。
どうやら、みかこしは一線を超えてしまったらしい。
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