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次第に水は引いていき、まるで何事もなかったかのように元の部屋に戻る。
みかしー「ねぇ!これクリアじゃない?」
一体何がクリアの鍵になったのかは分からない。2人は部屋を後にし、扉を開け、次の部屋へと向かう。すると扉の向こうはさっきまでの通路とは一変、大きな空間が広がっていた。そしてそこでもまた、彼の不敵な声が響く。
ヒゲ「第二の試練へようこそ。第二の試練、この鉄球を避け続けてください」
突然通路の左右から振り子のように降り注ぐ鉄球たち。しかし・・・
2人「ふんっふんっ」
見事に鉄球をよける2人。そして通路を超え2人は新たな部屋へとやってきた。
ヒゲ「第三の試練へようこそ。第三の試練は無心の部屋でございます。」
ヒントが少なすぎる!一体何をすればこの部屋から脱出することができるのか?普通の人ならばそう思うだろう。しかし、みかしーは違っていた。
みかしー「無心の部屋?すごいね、なんも考えなくていいらしいよみかこし。ほらっ!ほら!なんも考えない!はい!ほい!はい!ほい!はい!ほい!」
みかこしを無心にするために「はい!ほい!」を連呼するみかしー。しかしそれは明らかに逆効果であり、みかこしの脳裏は「はい!ほい!」によって大いなる邪念が生まれてしまっていた。
ヒゲ「悪魔が宿っている方はまだ何か考えているようですが…」
みかしー「考えちゃダメだよ、みかこし。ほらこっち見て。私の目を見て」
みかこし「…私の目に!!悪魔が宿ってる!!あぁぁあああ!」
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