ラブレターと愛情過多

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ラブレターと愛情過多

学校に着くとまず最初に向かう場所は教室……ではなく職員室である。 ガラガラッ 「失礼します。河村先生いらっしゃいますか?」 「いません。」 「目の前で堂々と嘘つくのやめてください。」 嫌そうな顔でこっちを見る先生なんかお構いなしに、私は職員室に入った。 「おい、俺は入っていいなんて許可してないぞ。」 「先生好きです!私と付き合いませんか?」 「話を聞け。」 三年目ともなると、他の先生方含め、もはや学年中の恒例行事と化していたのか、またやってるねえ、くらいの生暖かい眼差しを頂くだけである。 私はいつでも本気なんですが?
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