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「つまり、フローラは風の国担当ってこと?」
「そうなの。わたしなら、大統領でも会ってくれるかもしれないからってさ。本当にそうだと良いけど」
「治癒術の第一人者なんだから大丈夫だよ。今や風の国が誇る著名人だろ」
「うーん……実感ない」
「でも、そうか」
レオンが腕組みをする。
「これからしばらくは、フローラも、リュウもいないんだ。そうすると、ギルドに残るのは」
「隊長は双子君たちだけかな。三番隊や五番隊は、人はいるけど隊長だけ出払ってて」
フローラのみならず、レオンも双子隊長のことは若い頃から知っている。今や二人ともベテランだし、助けると言っても自分が出しゃばる枠もないような気もした。
(だけど、万が一はあるか。何事にも)
「レオン君なら、剣も治癒術も出来るし、いざってときに何でも任せられるじゃない。いてくれたら嬉しいな」
「そう、だね……。僕で役に立てるなら」
「じゃあ」
フローラはパッと目を輝かせて、両手を合わせる。
「そのときに備えて、今は寝ててもらわないと」
「ん、あれ、やっぱり主題はそっち?」
「さあ、どっちでしょう?」
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