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シンとした この場にいることに、恐怖は無かった。
逆に1人になれてホッとしていた。
私は、頸と、腕と、足を伸ばして久しぶりに、うんと背伸びをする。
(はぁ、気持ちいい…)
どのくらいの時間そうしていただろう。
私が、うつらうつらしていると、「ガラガラ…」と扉が開けられた。
私はその途端 体を縮めた。
「何これ? すごい!!」と女の子の声と
「触ってみたい!」と青年の声と、
「どうしよう…」と初めに拾った男性の声。
どうも3人兄弟であるようだ。
「これなら、水槽じゃない?」と青年が言った。
「水槽なら車庫にあるよー!」と女の子が言い、
ものの数分もしない間に、私は準備された水槽に入れられた。
水が入っていなくて、私はホッとした。
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